LAVOIE beauty column

【ビューティエディター 入江信子さん】
ほのかな香りを恋するシーンに添えて

恋の記憶と香りが結びついているという人は少なくないはずです。街で昔の恋人がつけていたフレグランスの香りを嗅いだときにその人を思い出す、というのがいい例。聞いたところによると、嗅覚で得る情報は、脳の「記憶と関係するパート」に素早く伝わるので、記憶とつながりやすいのだそうです。

こうした香りの力を誰よりも知っているのがフランス人。香りで誘い、惹きつける、そのプロフェッショナルといってもいいかもしれません。
とはいえ、日本人だって負けてはいません。平安時代など、昔の貴族は、着物にお香を焚きしめて、自分をアピールしたというのですから、香り使いの相当なツワモノだったわけです。

そんなフランス人や昔の日本人に習って、恋するシーンに香りを取り入れたい。けれど、あまりにも強すぎる香りは、相手に引かれてしまいそう……。そこでトライしてみたいのが、5月19日デビューのyayoiのソリッド パフューム。ボディケアシリーズyayoiと同じ香りの固形フレグランスです。

リップスティック型の容器から繰り出し、手首に、襟足に、耳の後ろにひと塗り。すると柚子と蜂蜜を思わせるyayoiの香りがふんわりと。

その香りは甘くもあり、清々しくもあり、モダンなようであり、懐かしくもあり。つけた人を柔らかく包み込み、さらにはふとした動きにつれて、相手のもとにほんのりと漂い、さりげなく主張してくれるのです。

また、人と会っている最中、フレグランスをつけ足すのはむずかしいものですが、ソリッド パフュームなら簡単。そのうえ、バッグから取り出してうなじや首筋につければ、仕草の色っぽさでアピールできること間違いなし!?  

相手を待つ間に、近づく前に。リップスティック型の小さなフレグランスは、恋の行方を見守り、後押しする存在といえそうです。


Profile

入江信子

ビューティエディター。『VOCE』『Marisol』『VOGUE』をはじめとする女性誌、美容誌で様々なページ作りに携わる。スキンケアからメイク、ヘアまで、幅広い分野の記事を担当している。透き通るような白い美肌が印象的な、スキンケアのマイスター。